フルーツサンド、フルーツ大福の、美味しい「断・面・美」
フルーツサンドとフルーツ大福、もう食べましたか?どちらも、カットした時に現れる“断面の美しさ”が魅力。季節限定のフルーツや新しいレシピ、デザインのお店が登場すると、SNSでもすぐに話題になるスイーツです。フルーツサンドとフルーツ大福の人気のお店と楽しみ方、簡単手軽な手作りレシピをご案内します。
フルーツサンド、フルーツ大福って、どうしてこんなに人気なの?
フルーツサンドとフルーツ大福は、どちらも昭和の時代からある定番のスイーツですが、今までと違うのは、なんと言っても、“断面”。大きなフルーツをゴロっと入れて、見栄えを意識した断面はインパクト大!SNSでも話題になりました。
フルーツサンドと大福。いずれもフルーツの甘さと酸味、を引き立てる、クリーム・白餡の罪深い出会い
もちろん、味も進化しています。
フルーツの酸味とさっぱりとした甘味に、フルーツソースやナッツ、マスカルポーネチーズやチョコレートなどを加えてアレンジしたクリームや“あん”。フルーツサンドのパンとフルーツ大福の求肥は、より薄く柔らかく、全体がデリケートに洗練された味わいへと変わりました。
特にフルーツサンドのクリームは、評価を左右する大事な部分でしょう。コクのあるフレッシュな生クリーム。そこにフルーツと相性のいいフレーバーやソースを足してあると、「おぉっ!」となること間違いなし。手で食べながらも襟を正したくなります。
「サンドイッチと大福」という気安さとは裏腹に、高級店ではブランドフルーツを使い、お値段もケーキ並かそれ以上することもありますが、フルーツサンドとフルーツ大福はとにかくフルーツが命。フルーツサンドとフルーツ大福に使われるフルーツは、それ自体がひと味もふた味も違う、格別の美味しさです。
フルーツの割合が高いフルーツ大福は、使われるフルーツがジューシーな傾向があります。口の中でとろけるフルーツのみずみずしく濃厚な甘さと風味は、柔らかな求肥と相まって口福の極み。一度食べておいて損はありません。
もはや「パン」と「和菓子」というより、デザートへと突き進んでいるフルーツサンドとフルーツ大福ですが、食べ終わると「ケーキにはない満足感」(と満腹感)もちゃんとあります。
「ケーキじゃなくて、パンと大福で、クリームとフルーツが食べたい」と思う時に、ケーキを食べてしまうと「やっぱり違う」と思う。パンないし餅の食感あってのフルーツサンドとフルーツ大福。やっぱり、フルーツサンドはフルーツサンド、フルーツ大福はフルーツ大福なのです。
フルーツサンドとフルーツ大福の罪深い美味しさ。
フルーツサンドの火付け役、フルーツ大福の火付け役
フルーツサンドとフルーツ大福には、それぞれ火付け役のお店がありますが、なぜかどちらも愛知県からの登場です。
フルーツ大福の火付け役「弁財天」
フルーツ大福の火付け役といえば、愛知県の覚王山「弁財天」。触ると破れてしまうほど求肥が柔らかく、白餡は甘さ控えめで滑らか。大きなフルーツを丸ごと包み、カット用の糸をセットにした最初のお店です。みずみずしいフルーツ、糸を引く瞬間のワクワク感、和モダンなデザイン。斬新さと美味しさが話題になり、瞬く間に人気のお店になりました。
フルーツサンドの火付け役「ダイワ」
フルーツサンドの方はといえば、こちらも愛知県の「ダイワ」。もともとはスーパーのオリジナルメニューでしたが、目利きの店長がよりすぐった美味しいフルーツを贅沢に挟んだサンドは、味も断面のインパクトもダントツ。何種類かのフルーツが、フルーツポンチ的に並んだ既存のフルーツサンドの概念を覆し、各地で取扱店のある人気商品になりました。
スタンダードなフルーツサンドとフルーツ大福なら、老舗も
昭和の時代からあるスタンダードなフルーツサンドなら、「資生堂パーラー」「高野フルーツパーラー」「銀座千疋屋」「風月堂」は、忘れてはならない不動の存在。フルーツ大福なら、香川の「たから」や、いちご大福で有名な「大角玉屋」などの老舗が有名です。
カラフルで甘酸っぱく美味しくて、季節感のあるフルーツ。やっぱり気分があがりますよね。
フルーツサンドにしてもフルーツ大福にしても、素敵なイートインが併設されていたら、ちょっとおしゃれをして食べにいきたい、イベント感のある存在です。
作ってみよう!やってみよう!私だけの断・面・美!
美味しいフルーツサンドとフルーツ大福を食べ歩くのはもちろん最高ですが、意外と簡単なので、手作りもおすすめです。
フルーツサンドのコツは、ちょっと甘めの食パン
<フルーツサンドの作り方>
▽材料(フルーツサンド1人前)
・生クリーム…砂糖を加えて硬めにホイップしたもの
・フルーツ…季節のフルーツ。なければ缶詰でもOK
・ちょっと甘めのリッチな食パン…8枚切りか10枚切りを2まい
▽作り方
1> 食パンに、砂糖を加えて硬めにホイップした生クリームを塗る。フルーツを並べた時に隙間ができないように、断面になる中央は少したっぷりと厚めに塗るのがコツ。
2> 厚めに切ったフルーツを並べる。断面になる部分は、切った時に輪切りが見えるように配置するのもおすすめ。並べたらフルーツと生クリームに隙間ができないように、生クリームを追加する。
3> 2枚のパンでフルーツと生クリームを挟んでパンの縁をしっかりと抑え、サランラップで包んで冷蔵庫で1時間冷やす。
パンと中身がずれないように軽く抑えて、サランラップごとカットして出来上がり。
フルーツ大福は、切り餅とサランラップと電子レンジで手軽に
<フルーツ大福の作り方>
▽材料(できあがりフルーツ大福1個)
・あんこor白餡…大さじ1程度
・生クリーム…砂糖を加えて硬めにホイップしたもの
・フルーツ…できれば生。なければ缶詰でもOK
・切り餅…1個
・砂糖…大さじ1.5
・水…大さじ2
・片栗粉…適量
▽作り方
1> サランラップに、1個分のあんことフルーツを乗せて、サランラップを巾着にしながら、フルーツをあんこで包むようにしてお団子にする。
2> 切り餅を切って水耐熱容器に入れ、砂糖と水を入れて、電子レンジで40秒ほど加熱する
3> スプーンや棍棒の先で餅を潰しながら練り、水分と砂糖を均一に餅と合わせる。
4> 片栗粉をまぶしたサランラップに餅を広げ、あんこで包んだフルーツをのせる。
5> サランラップごと包んで巾着にしながら成形し、片栗粉をまぶして出来上がり。
フルーツサンドもフルーツ大福も、クリームにチョコソースやマスカルポーネチーズ、を合わせたり、ローストナッツやジャムを足したりと、あれこれアレンジを楽しむのも楽しいものです。
ワイワイ楽しむ、フルーツサンドとフルーツ大福パーティ!
ケーキよりも作るハードルが低いフルーツサンドとフルーツ大福は、ホームパーティにはぴったりの一品です。
生クリームと、1口サイズに切ってスライスしたパン、大福は、袋入りのミニ大福がピッタリです。切り込みを入れて用意しておきましょう。それからフルーツを何種類か用意して、パンと大福に乗るサイズにカットし、お皿にそれぞれ盛り付けたら、あとは自分で好きなフルーツを組み合わせて食べるだけ。
生クリームはホイップ済みのボトルやチューブに入ったものを用意しておくと、準備の手間が省けておすすめです。
「次はどれにする?」フルーツサンドとフルーツ大福をいろいろ食べるなら。
Rootの日本製のバッグをお供に、季節のフルーツスイーツをみんなで食べるのも楽しい!(この画像の商品は、RootのA3petit)
フルーツサンドとフルーツ大福の楽しみは、やっぱり断面美と美味しさ。一度にいろいろ食べるなら、何種類か用意して誰かと一緒に食べるのが一番です。もちろん、いろいろなお店をはしごして買い集めて、みんなで少しづつ切り分けていただくのもよし。ちょっといいフルーツを奮発して、持ち寄りで集まって手作りするのもよし。
折々のフルーツを味わうたびに、「日本に生まれてよかった!」しみじみ思うはず。
季節ごとに楽しむ、定期的なイベントにするのも楽しそうですよね。