夏はスッキリ!冬はポカポカ!クラフトコーラの作り方と、美味しいアレンジレシピ
クラフトコーラは、オリジナルレシピで作られたコーラ。何種類かのスパイスを組み合わせた、なんとも言えない奥深い味と香りが魅力です。ここ2〜3年のうちに急に広がり、地方の名産品を使った「ご当地クラフトコーラ」も登場。贈答にも喜ばれるアイテムになっています。材料は入手しやすく作り方も簡単で、オリジナルレシピも楽しめる、新しいジャンルの飲み物です。
流行りのクラフトコーラ、もう飲みましたか?
クラフトコーラを飲みながら、心も体もリフレッシュ(この画像の商品は、RootのFragment case(本革フラグメントケース)、Shoulderbag(ショルダーバッグ) A3petit)
「コーラ」と言えば、瓶や缶入りの炭酸飲料を想像する人がほとんどかもれませんが、最近登場した新しいコーラと言えば「クラフトコーラ」。文字通り、手作りのコーラです。
昨今、瓶やパックタイプのクラフトコーラは、100近くの種類が市販されているようです。カフェやスタンドでも、オリジナルレシピのクラフトコーラを提供するお店はずいぶんと増えた気がします。もう飲み慣れた人もいるかもしれませんね。
「伊良コーラ」と「ともコーラ」
現在に至るこのクラフトコーラのブームの始まりは2018年。
「伊良コーラ」と「ともコーラ」の2つのコーラブランドがきっかけと言われています。
伊良コーラは、和漢方の職人さんを祖父に持つ方が始めたコーラ専門店です。自分の偏頭痛が改善したことをきっかけにコーラにハマり、古い遺品の調合レシピなどを参照しながら独自のクラフトコーラを研究・開発。フードトラックでオリジナルレシピのコーラを販売するところからスタートし、市販のコーラとは全く違う、独特のフレーバーはイベント出店から拡がっていきました。
「ともコーラ」はひとりの女性が始めたコーラです。こちらは仕事で関わった日本古来のハーブ「和ハーブ」がきっかけ。豊かな日本の自然がもたらした生薬(ハーブ)の価値を見直す中でコーラと結びついて誕生しました。
2つクラフトコーラはじわじわとしたブームを興しながら全国に広がり、現在はデパートやフードセレクトショップでも取り扱われる商品にもなっています。
どちらもまだ20代の人が日本の古いレシピや素材を再認識するところから生まれ、クラフトコーラ自体に「カルチャー」のような側面があるのも興味深いところです。
新しいのに、懐かしいクラフトコーラの滋味と、個性
クラフトコーラの材料は、シナモンやカルダモン・アニス・クローブ・ジンジャーなどのスパイスと、砂糖・レモン・バニラビーンズなどが基本。これらを一緒に煮出し、できたシロップを炭酸で割って作ります。
ここにさまざまな趣向を凝らし、時に想定外の”オリジナルな味と香り”を楽しむのもまた一興です。
メジャーなコーラよりもスパイシーで、少し癖のある香りは深く滋味。ハマるとまた飲みたくなる、不思議な味わいです。
地方色全開!ご当地クラフトコーラの濃い世界
クラフトコーラは小さな商店や、地方のご当地コーラとしても作られています。地酒や地ビールなのどの「クラフトアルコール」にも似ていますよね。
地元の名産品を使ったクラフトコーラは、実に多種多様。地元の柚子や柑橘類を絞った高知県、お茶を入れた静岡県、黒砂糖を使った沖縄県、そのほか地元で採れた和漢や薬草を使ったものなどなど、地方色を活かしたクラフトコーラは、思った以上に懐広いようです。
あのコーラも、もともとは「頭痛薬」
そして、クラフトコーラ全体に共通しているのが、“健康志向”。クラフトコーラに使われる材料は、ハーブや漢方薬ですし、いつのまにかジャンクな存在になってしまった大手のコーラも、元は薬局で売られていた頭痛薬から始まった飲み物です。クラフトコーラが健康的な飲み物になっているのは、本来の姿に戻っただけなのかもしれません。
全国津々浦々のクラフトコーラに備わっている効果効能を調べて、飲み分けるのも面白そうですが、とりあえずは、美味しくおしゃれに飲みたい。
クラフトコーラは、そんな古くて新しい飲み物です。
クラフトコーラは、ホットも美味しい!(この画像の商品は、Root のTotebag(トートバッグ) enトート_01)
基本のスパイス+アレンジスパイスでオリジナルの1杯
そして、クラフトコーラでもう一つ生まれたのが「コーラシロップの手作り」。カレーのスパイスを調合して自分好みのカレーを作る、玄人裸足の素人がいるのと同じく、コーラシロップは自分好みのフレーバーを追求できる、趣味深いアイテムです。しかし、基本的な材料さえ揃えれば意外と作り方は簡単。「30分あるからやってみようかな」くらいの気軽さで作れます。
胡椒や唐辛子などの「辛味」を加えたり、「三温糖」「黒糖」「蜂蜜」などの甘味に変化をつけたり、スパイスをフレッシュハーブで楽しむ人もいるようです。
基本のコーラシロップの作り方
ここでは、砂糖の代わりに氷砂糖を使った基本のレシピを紹介します。氷砂糖は砂糖よりもさっぱりしていて、他の飲み物に入れても後味が変わりにくいのが特徴です。是非お試しくださいね。
【材料】
氷砂糖……200g
水……200ml
レモン……1個(皮ごとスライス・苦いのが苦手な人は皮をあつめに向いてはずす)
生姜……5〜6枚(1㎝分を1.5mmくらいの厚みでスライス )
シナモンスティック……1本
バニラビーンズ……1/2本(縦に割って種を出す。なければバニラエッセンスを仕上げに4ふりほど入れる)
ジェニパーベリー……20粒
アニスシード……小さじ2(なければスターアニス「八角」を2個)
カルダモン……10個(ホール・潰すか割っておきます)
クローブ……20個
【作り方】
1> 材料の下拵えをしたらホーロー鍋(か酸に強い素材の鍋)に全て入れ、10分ほど煮る。
2> 冷めたら保存用の容器に入れて、2〜4日程度寝かせる。
3> スパイスとレモン、生姜を取り出し、シロップを好みの量グラスに注いで、炭酸で割って氷を浮かべたら出来上がり。
※レモンの皮はたくさん入れると苦味がでます。苦手な人は半分か1/3〜1/4程度に減らすか、皮は入れずに果汁だけ絞って入れても大丈夫です。
※残ったスライスレモンはお湯割りやコーラに浮かべても爽やか。スパイスは冷凍しておいて、スパイシーなミルクティーや紅茶に使っても美味しいです。
※シロップと分けたスパイスは、それぞれ冷凍しておくと日持ちがします。冷蔵の場合は2週間くらい。案外お足が早いので、お早めに飲んでくださいね。
【コーラ以外の使い方】
・お湯割り
・ヨーグルトやかき氷のシロップ
・ジャムと合わせて、スパイシーなフルーツソース
・ミルクティーに入れてチャイ風
・ウイスキーやビールに入れてカクテル風
・ワインに入れて、ちょっとサングリア風
記憶に残る「クラフトコーラの一杯」を探しに
旅先で出会うクラフトコーラは、どんな味?(この画像の商品は、Root のShoulderbag(ショルダーバッグ)ワンショルダー、Pouch(ポーチ) mileポーチ01)
クラフトコーラは、「カレー好き」と同じく、ハマると多分やめられません。自分で作っても楽しむのもいいですし、地方に出かけた時や新しいお店でオリジナルを見つけた時は、「とりあえず買ってみる」のもおすすめです。
「あ〜。この味、この香り。あの街の味だね〜〜」
ご当地名産品が加わった唯一無二のフレーバーを、こんな風に思い出と一緒に楽しむのもいいものですよ。