職人の一手間が作り出す美しい形 -japan made の品格-
Rootのアイテムは、Toyonaka Bag Factoryの職人が、 “ずっと使い続けたくなる鞄をお届けしたい” という想いを込めて、 一つ一つ手作りしています。 もう体感している方も、まだこれからという方も、匠だからこそ生み出せるこだわりの一工夫を、ぜひご覧ください。今回は、気分に合わせて楽しめる、カラフルなミニトート「こだわりトート」に関する 一工夫をご紹介します。
一見、普通のトートバッグに見える「こだわりトートblock」。 でも、実は一番と言っても過言ではないほど、 職人のこだわりが詰まった、Rootの自信作。
本体生地は、太番手の糸でざっくり織られた綿帆布。 "block" という名前の由来通り、 ブロック調の可愛い見た目が特徴です。 持ち手や袴部分は、使いやすさとデザインを考えて、 少し柔らかめの11号綿帆布をチョイスしました。
この2種類の生地を使って、 型崩れしない形状と可愛いデザインを両立できるトートに 仕上げるのが職人の腕の見せ所。
特に難しいのは、この角の部分。 これは、「ポストミシン」という特殊なミシンでなければ なかなか縫えません。
ポストミシンは立体物を縫うために開発されたミシンで、 現在は靴の縫製に多く活用されています。 縦に伸びる細い棒台がポストのように見えることから、 この名前が付いたらしいですが、本当でしょうか....
少々単純ではなかろうか?(゜∀゜)
通常の工業用ミシン(平ベット)では、 平面のテーブルが邪魔をして、こだわりトートの立体感を キープしながら仕上げていくことはできません。
職人は、この棒台を軸に製品をくるくると回しながら 生地を縫い合わせていきます。 それは、正に職人の美技。そして、その縫う職人を支えるのが、貼り込む職人の一工夫。
縫製が難しい、この底部の三角部分に、 芯地代わりの厚紙を一つ一つ、 ずれないように丁寧に糊付けしていきます。
外から見ても、中から見ても、わからない この一枚の厚紙・・・。 その厚紙が三角の形をキープしてくれることで、 折り上げた際に側面にぴったりフィットして縫いやすく、 完成したアイテムもまた、いつまでも保形性を保つ 優れたミニトートに仕上がるのです。
凛と立つ、 こだわりトートの美しいフォルムの裏には 使う人を想う、職人の小さな一手間が隠れていました。型崩れせず、ずっとあなたに寄り添うミニトート。 この機会にぜひ、お試しください。